頭痛の症状に胃痛が伴う場合に考えられる病気は?その対処法は?
ただの頭痛の症状はよくあるけれど、胃痛が伴う時っていつもとは違うのでちょっと心配になります。
胃が痛いうえに、頭痛や発熱の症状があるとつらくて日常生活にも支障をきたしてしまうこともあるでしょう。
では、このように頭痛に胃痛の症状が伴う時にはどんな病気が考えられるのでしょうか?
今回は、気になる頭痛の症状と胃痛の関係やその対処法についてご紹介しようと思います。
目次
頭痛と胃痛はどのような関係があるの?
頭痛と胃痛。
一見まったく関係がないように思えますが、同時に起こる時にはなにか関係があるのか気になりますね。
私たちの身体は、どこも他のどこかとつながっています。
ですから体のどっかで発症した症状によって、他の部分に影響を及ぼすことも少なくないのです。
その一般的なものとして頭痛と胃痛といったものがあります。
この二つのどちらが元の原因となっているかによっても対処方法はちがいます。
ですから、しっかりと原因を突き止めることが大切になるのです。
頭痛と胃痛が併発した場合に考えられる病気は?
それでは、実際に頭痛と胃痛が併発した時にはどのような病気が考えられるのでしょうか?
いくつか代表的なものをご紹介していきましょう。
1.感染性胃腸炎
一番一般的なものとして、感染性胃腸炎があげられます。
これは、細菌に感染することで発症して、頭痛や胃痛、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。
感染源となるの菌にはいくつか考えられます。
どれも2,3日で症状が治まることが多いですが、免疫力が落ちている場合には長引いたり、重症化することもあるので注意が必要です。
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2.急性胆管炎
急性胆管炎はあまり気になれない名前かもしれません。
胃痛がお腹の上の方で起こっていて、高熱があり、目や皮膚に黄疸がある場合には急性胆管炎の可能性があります。
急性胆管炎は、胆管のなかの結石や胆管とその周辺にがんやリンパ節などができることで起こります。
ですから、このような症状が見られる場合にはすこぢでも早く病院で診断してもらいましょう。
3.溶連菌感染症
溶連菌感染症は、免疫力が低下している所に細菌感染することで発症します。
これが悪化すると化膿性の病気などを引き起こす可能性もあります。
溶連菌感染症の症状は、発熱、咽頭炎、扁桃炎などがありますが、胃痛や頭痛の症状が伴う場合もあります。
これらの病気のほかに、急性胆のう炎、虫垂炎、自律神経失調症などの可能性もあります。
つぎに、自律神経失調症についてすこしご紹介しておきましょう。
頭痛や胃痛の症状は自律神経失調症の可能性も?
自律神経失調症という言葉を聞いたことがある方は少なくないと思います。
この自律神経失調症は、正常であれば、仕事をしていたり運動をしている時には交感神経が働いて心身が興奮して活発になる。
そして、睡眠時や休んでいるときなどには副交感神経が働いて心身がリラックス状態になる。
といった交感神経と副交感神経のバランスが整った状態が乱れてしまうことで起こります。
自律神経が乱れると、通常熟睡して体を回復させるときに副交感神経が働かなくて寝付けなかったり、運動をしていないのに交感神経が働いて心拍数が上がってしまうなどがあります。
これが自律神経失調症の症状です。
私たちは毎日の生活の中でストレスを感じることはたくさんあります。
そのため、交感神経が過剰に働いてしまいます。
それによって頭痛や胃痛などの症状を引き起こす原因ともなっています。
実は、消化、吸収、排泄といた胃腸の働きも副交感神経によって活発になっています。
けれども、ストレスをためて交感神経が優位になっている状態だと胃腸の働きが低下してしまいます。
すると、胃痛や便秘、食欲不振などの症状を引き起こしてしまうのです。
また、交感神経が優位になっている状態が続くと、胃腸の粘膜への血流が不足してしまいます。
そのことで新陳代謝が弱まって胃潰瘍や胃がんなどの発症リスクが高まるともいわれています。
さらに、交感神経が優位になっている状態は、首や肩、頭部の筋肉が緊張した状態になり緊張型頭痛が起こりやすくなります。
このように自律神経失調症によって頭痛や胃痛を伴うことも考えられるのです。
頭痛の症状に胃痛が伴う場合に考えられる病気とその対処法についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、頭痛の症状に胃痛が伴う場合に考えられる病気や対処法についてご紹介しました。
頭痛と胃痛、一見まったく関係のないことのように思えます。
けれども、私たちの身体はどこかでつながっていますから一つの原因で両方が起こりうるのです。
とくにストレス過多の現代社会においては自律神経の乱れによって頭痛や胃痛が起こることも考えられます。
もちろん、他の病気の可能性も考えられます。
このような症状がながくつづく場合には、早めに医師に相談するようにしましょう。