いつもと違う頭痛は脳腫瘍の可能性があるの?
頭痛持ちという人は多いけれど、いつものことと思っていたら大変な病気が隠されたいたという事だってあります。
とはいっても、いつもの頭痛とは違う頭痛とはどのような頭痛なのでしょうか?
そして、いつもの頭痛と違う場合に考えられるのは脳腫瘍だけなのでしょうか?
今回は、頭痛と脳腫瘍の関係を中心にご紹介していこうと思います。
目次
脳腫瘍ってどんな病気?
それでは、まずは脳腫瘍とはどのようなものなのかをチェックしておきましょう。
脳腫瘍は、頭蓋骨内に腫瘍ができる病気です。
脳腫瘍の原因は遺伝子の変異とされています。
ほかの原因はまだわかっていませんが、腫瘍の進行を助けてしまうものとしては、高タンパク質や高脂肪食品を過剰に摂取することや過度のストレス、喫煙などがあります。
脳腫瘍の症状ってどんなものがあるの?
脳腫瘍で頭痛や他の症状がいくつかあります。
そこで、ここでは脳腫瘍の症状についてご紹介しましょう。
頭痛
まずは、頭痛です。
脳腫瘍の頭痛は、脳自体に痛みの感覚がないですから脳腫瘍により脳が圧迫されたり傷ついたりして痛みを感じることはありません。
頭痛の原因となるのは、頭蓋内圧があがることや局部に痛みを感じる部分の刺激によって頭痛を感じることがあります。
朝起きた時に強い痛みを感じて、午前中にだんだんと回復してくる頭痛は脳腫瘍が疑われます。
ほかにも脳腫瘍によって脳全体が移動して痛みを感じる血管などが引っ張られることで頭痛が起こることもあります。
嘔吐
頭痛以外の症状としてもいくつかあります。
ひとつめが嘔吐です。
頭蓋内圧が上がることによって嘔吐の症状が起こります。
頭蓋内圧が上がると頭蓋骨の入り口にある延髄に圧力がかかるので、その虫垂にある嘔吐反射が起きるのです。
とくに睡眠中から明け方は頭蓋内圧が上昇するので朝方に嘔吐の症状がでることが多いです。
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視覚障害
二つめは視覚障害です。
脳腫瘍ができた位置が視神経の近くだと、霧がかかったように見えることがあります。
他にも視野の欠損などの症状が現れることもあります。
運動障害
三つめは運動障害です。
脳腫瘍の出来た位置が運動神経線維の近くの場合だと、片側の手足に麻痺がおこることがあります。
腫瘍ができた場所の反対側に麻痺がおこるので、腫瘍の場所によっては顔や舌に麻痺がおこることもあります。
失語
四つめは失語です。
脳腫瘍が左の脳に出来ると右の手足の麻痺や失語症状が現れます。
失語症状は、しゃべろうとしても言葉に出来な症状や、人の言葉が聞えるけっれど理解できない症状などがあります。
脳腫瘍による頭痛の特徴は?
それでは、脳腫瘍による頭痛にはどのような特徴があるのでしょうか?
頭蓋内圧亢進症状
ひとつめは、頭蓋内圧亢進症状と言われるものです。
頭蓋骨の中に脳腫瘍ができることで脳内の圧力が上がります。
それによって症状が起こるのがこの頭蓋内圧亢進症状です。
朝起きた時につよい頭痛を感じる。
突然吐いたり、吐くとすっきりする。
視力が落ちたり、視界に霧がかかったように見える。
といった症状があります。
上でもご紹介しましたが、頭痛が起床時に一番ひどく、その後、徐々に軽減されるようなものであれば脳腫瘍の症状である可能性があります。
頭蓋内圧亢進症状での嘔吐も突然で、吐いた後はすっきりとして食事も普通にできるという特徴があります。
脳局所症状
ふたつめは、脳局所症状と言われるものです。
脳にはその場所によってさまざまな機能があります。
ですから、脳腫瘍ができる場所によって、頭蓋内圧亢進症状とは違う症状が現れることがあります。
それが手足を動かす部分に脳腫瘍ができると手足が動かしづらくなったり、言葉を操る部分に脳腫瘍ができると言葉が出にくくなったりします。
脳腫瘍ができる部分によってさまざまな症状がでることを脳局所症状と言いまs。
脳腫瘍の出来る場所によっては、難聴や複視、耳鳴りやめまい、運動麻痺、言語障害などの症状がでます。
このように脳腫瘍による頭痛の場合には、ほかの頭痛とは違う症状があるのでわかりやすいかもしれません。
いつもとは違う頭痛がある場合には、できるだけ早めに専門医を受診してみるとよいでしょう。
いつもと違う頭痛は脳腫瘍の可能性についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、いつもと違う頭痛は脳腫瘍の可能性があることについてご紹介してまいりました。
脳腫瘍といえば脳内にできる腫瘍ですから頭痛の症状がでるというイメージはあります。
その頭痛にも特徴があることがわかりました。
簡単にいうと、朝起きた時に激しい頭痛があって、その後徐々に緩和されていくような頭痛が脳腫瘍の頭痛の特徴といえます。
ほかにも、さまざまな症状が伴う脳腫瘍です。
頭痛以外にも原因の分からない症状がでるようであれば早めに専門医に相談するようにしましょう。
気になることはあまりそのまま放っておかないことが一番大切といえます。