頭が重いと感じる頭痛の原因は副鼻腔炎なの?その特徴は?
「頭が痛い」と一口に言ってもその感じ方は人によって違ったり、また症状によって違ったりしますね。
そもそも、頭痛の原因は一つだけではないので生活習慣が原因で起こる頭痛もあれば、なんらかの病気が原因で起こる頭痛もあります。
自分が感じている「頭が重い」という頭痛は何が原因なのかしっかり見極めることで改善へ向けて努力することができるようになるでしょう。
そこで今回はとくに「頭が重い」と感じる頭痛について、その原因と考えられる副鼻腔炎の特徴と一緒にご紹介していこうと思います。
よく耳にすることのある「副鼻腔炎」という言葉ですが、その症状などはまだまだご存知ない方も少なくありません。
今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
目次
頭が重いと感じる頭痛とは?
頭痛にはいろいろな症状があります。
また、一言で頭痛と言っても痛いと感じる場所も人によってさまざまです。
そんな頭痛の中でも「頭が重い」と感じる頭痛を経験したことがある方も少なくないと思います。
頭が重い、頭がギュッと締め付けられるような痛みの事を頭重感と言います。
この症状も頭痛の一種と考えられています。
頭痛によっては、肩こりや精神的な緊張などによって起こるものと脳腫瘍などの脳疾患や眼科系の疾患、耳鼻科系の疾患などの病気が背景にあるものがあります。
頭重感も生活習慣が原因である場合と病気が病気である場合があります。
そのひとつが「副鼻腔炎」なのです。
副鼻腔炎とはどのような病気?
私たちの頭には副鼻腔という空気で満たされた空洞があります。
ここは細い管で鼻呼吸の通り道とつながっていて、たまった膿などを排出することができるようになっています。
この副鼻腔が慢性的に細菌感染した状態を慢性副鼻腔炎といいます。
慢性副鼻腔炎は、蓄膿症ともいわれています。
その原因は、鼻呼吸の通り道とつながる細い管が慢性的に閉塞していることです。
この管が閉塞してしまうのは、感染を繰り返すことによって炎症を起こしたりアレルギー性鼻炎などによって粘膜腫脹することなどがあります。
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副鼻腔炎の症状とは?
それでは、副鼻腔炎になるとどのような症状がでるのでしょうか?
副鼻腔炎の症状としては、先ずは鼻水が出て鼻づまりになります。
また、ひどい時は鼻水が原因で呼吸が苦しくなったり、鼻をかんでもすっきりできないことが繰り返されます。
慢性副鼻腔炎は蓄膿症とも呼ばれ、黄色くどろどろした鼻水から緑色に変化することがあります。
さらに常に膿がたまっている状態なので嫌な臭いがします。
副鼻腔が目から喉まで広がる空洞なので、蓄膿症になると顔全体が痛いと感じたり、目や葉が痛いと感じたり、頭が重くもやもやしたすっきりしない感じがあります。
副鼻腔炎になった時の治療法は?
それでは、副鼻腔炎になったらどの様な治療を行うのでしょうか?
治療には複数の方法があります。
保存的治療
まずは、保存的治療です。
これは手術をせずに治療する方法ですが、経口薬物療法とエアロゾル療法があります。
経口薬物療法の方は、ステロイドや抗生物質を服用して蓄膿症を緩和していきます。
エアロゾル療法の方は、噴射器によって薬を副鼻腔にとどけて、炎症の原因となっているウイルスなどを殺菌する方法です。
手術的療法
もうひとつが、手術的療法です。
これはそのまま手術なのですが、一定期間の保存的治療を行っても効果が十分でない場合に手術することになります。
局部麻酔または全身麻酔で鼻腔から内部に内視鏡や器具を入れて、切除し除去する方法で手術は1,2時間で終わります。
このように副鼻腔炎や蓄膿症はしっかりと治療できる病気です。
ですから、自分が感じる頭の重さが副鼻腔炎の可能性があると感じたらすぐに専門医を受診しましょう。
頭が重いと感じる頭痛があったら
頭が重いと感じる、いつもとは違う頭痛があったら何科を受診すればいいのでしょうか?
今回は、頭が重い症状がある副鼻腔炎をご紹介しました。
まずは、内科でも問題はありません。
頭痛意外にほかの症状がある場合には、それぞれ専門医を受診します。
とくに頭や頬が痛く重い感じが有ったり、粘り化のある鼻水が出る場合には副鼻腔炎の可能性があるので耳鼻咽喉科を受診してみましょう。
頭が重いと感じる頭痛の原因は副鼻腔炎についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は頭痛と言っても頭が痛いという症状についてご紹介してまいりました。
とくに頭が重い症状のある副鼻腔炎について、ご紹介しましたが当てはまることはございましたか?
急性副鼻腔炎になった経験が有る方は少なくないと思いますが、慢性的な副鼻腔炎は蓄膿症と呼ばれ辛い症状となります。
もちろん、しっかりと治療することで改善することができる病気ですから、副鼻腔炎の疑いがあると感じたらできるだけ早く耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
また、こちらでご紹介した以外に疑問がある場合にも耳鼻咽喉科に相談するとよいでしょう。