薬によって引き起こされる頭痛の薬物乱用頭痛ってなに?
頭痛持ちという方は少なくありませんが、つらい頭痛をどのように乗り越えているのでしょうか?
市販の頭痛薬を活用しているという方は多いのではないでしょうか?
そんな市販の頭痛薬ですが、飲み過ぎると逆に頭痛を引き起こしてしまう可能性があることをご存知ですか?
今回は、薬によって引き起こされる頭痛である薬物乱用頭痛についてご紹介していこうと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
目次
薬物乱用頭痛とは?
まずは、薬物乱用頭痛とはどのようなものなのか、ご紹介しましょう。
薬物乱用頭痛は、頭痛持ちの人が頭痛を改善するために頭痛薬を飲み過ぎることで、逆に頭痛に頻度が多くなってしまう状態を言います。
一般的には市販の頭痛薬の飲み過ぎが原因となっている場合が多いのですが、医師から処方された薬でも薬物乱用頭痛が起こる場合もあります。
男女比で言うと、女性の方がこの薬物乱用頭痛になる方が多く、とくに中年女性に多いと言われています。
薬物乱用頭痛の症状とは?
それでは、薬物乱用頭痛ではどのような症状が見られるのでしょうか?
いくつかの症状をご紹介しましょう。
1.月に15日以上頭痛の日がある
2.頭痛薬を月に10日以上飲んでいる
3.朝起きた時から頭痛がする
4.以前は効果があった頭痛薬が効かなくなってきた
5.薬をいくら飲んでも以前より頭痛がひどくなってきた
6.頭痛の程度や痛みの程度、痛み場所などに変化がでてきた
7.以前は月に数回、片頭痛が起こっていた
このような症状が当てはまる場合には薬物乱用頭痛の可能性があるので注意が必要です。
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どうして薬物乱用頭痛が起こってしまうのか?
では、どうして頭痛薬をたくさん服用すると頭痛になってしまうのでしょうか?
人は、ひどい頭痛を経験すると頭痛が起こることへの不安で頭痛薬を予防的に飲んでしまう人がいます。
また。飲む回数や量が増えてしまう人もいます。
そうすると、脳が痛みに敏感になって頭痛の回数が増えて、薬も効きにくくなっている悪循環に陥ってしまうのです。
どんな頭痛薬に注意が必要でしょう?
市販の頭痛薬はいろいろありますが、どの頭痛薬でも飲み過ぎると薬物乱用頭痛になってしまうのでしょうか?
注意すべき頭痛薬があるのでしょうか?
今、市販で購入できる頭痛薬は非ステロイド性抗炎症薬や漢方薬だけです。
けれども、医療上使用されている頭痛薬で薬物乱用頭痛を起こす可能性があると言われているものがあります。
ひとつは、非ステロイド性抗炎症剤です。
最も手にしやすいのがこの鎮痛剤です。
これは、市販の頭痛薬でも沢山の種類があります。
とくに感冒薬に含まれています。
片頭痛でも使うことがあります。
市販薬では、ロキソニンやバファリン、イブ、ノーシンなどです。
ふたつめは、エルゴタミン製剤です。
みっつめは、トリプタン製剤です。
このふたつめとみっつめは、一般的には病院での処方が必要とされている偏頭痛の治療薬です。
ですから、医師の指示に従って服用することが大切です。
薬物乱用頭痛を予防する為にできることは?
それでは、薬物乱用頭痛にならない為にはどのような予防方法があるのでしょうか?
薬物乱用頭痛は、一度なってしまうと再発しやすいと言われています。
ですから、頭痛薬を飲むときには飲み過ぎに注意しなくてはいけません。
そんななかで、いくつかの注意点がありますのでご紹介しておきましょう。
1.頭痛薬を使用するときは用法容量をしっかり守って月に10日以内にすること
2.市販の鎮痛薬を予防的に飲むのはやめる
3.主成分が一つの鎮痛薬を選ぶ
主成分が複数配合されている物やカフェインが含まれているものを避ける
4.ほかの薬を飲んでいる場合には医師に相談する
このような予防法がありますので取りいれていきましょう。
また、頭痛ダイアリーをつけることで自分の頭痛がいつごろ、何が原因で起こっているのかを理解しやすくなるのでおすすめです。
薬に頼らずに少しでも快適に過ごせるように、頭痛ダイヤリーをつけて改善できることを見つけていくとよいでしょう。
薬によって引き起こされる頭痛の薬物乱用頭痛についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、薬の飲み過ぎによって引き起こされる頭痛である薬物乱用頭痛についてご紹介してまいりました。
あまり耳にすることのない名前であったかもしれません。
けれども、頭痛持ちの方でどんなに薬を飲んでも効果がなくなってきているという方は、すでに薬物乱用頭痛になっているかもしれません。
今回ご紹介したように、頭痛が起こるたびに薬を服用したり、予防的に薬を服用することで薬物乱用頭痛になる可能性がありますので自分の薬の服用方法を見直してみることが大切です。
また、薬に頼らずに頭痛を緩和させる方法を見つけることも大切です。
自分一人ではなかなか改善方法が見つけられない場合には、専門の先生に相談してみると良いでしょう。