いつもと違う頭痛は脳卒中の可能性があるの?特徴は?
頭痛持ちの人が多いと言われる日本。
でも、いつもと違う頭痛があったらちょっと注意しなくてはいけません。
では、いつもと違う頭痛にはどのような病気の可能性があるのでしょうか?
実は、大きな病気が潜んでいる頭痛の症状はいくつかあります。
その中でも今回は脳卒中について、頭痛の特徴や可能性などについてご紹介していこうと思います。
ぜひ、参考になさってください。
目次
脳卒中とはどんな病気?
頭痛と脳卒中の関係をみるまえに、先ずは脳卒中という病気についてご紹介していきましょう。
脳卒中と言われているものには、くも膜下出血や脳内出血、脳梗塞があります。
突然、激しい頭痛と意識障害が発症するのは、くも膜下出血や脳内出血です。
脳内出血は出血した場所によって、さまざまな症状が起こります。
運動中枢が傷つくと運動麻痺がでたり、間隔中枢が傷つくと感覚障害がでたりします。
脳卒中を疑う症状としては、いくつかありますが本人が気づかない場合もあります。
身近な人にも何かおかしいと感じたら伝えてもらえるといいでしょう。
1.今までに経験したことがないような激しい頭痛がある
2.片側の顔面や上下肢に脱力感やしびれがある
3.ろれつが回らなかったり他人のいう事が理解できない
4.片方の目が見えなかったり物が二つに見える。
視野の半分が欠ける。
5.めまいや体が不安定で歩けない
このような症状がある場合には脳卒中の可能性があるので気をつけなくてはいけません。
脳卒中による頭痛の特徴は?
では、脳卒中による頭痛はどのように見極めることができるのでしょうか?
その特徴をご紹介しておきましょう。
一般的にあらゆる頭痛のうちでももっとも注意が必要なのが脳卒中による頭痛と言われています。
とくにくも膜下出血によるものに注意が必要です。
くも膜下出血の頭痛の特徴は、今まで経験したことのないような酷い頭痛が突然起こることです。
くも膜下出血のほとんどは、脳の動脈に動脈瘤と呼ばれる血管の瘤ができて、それが破裂して頭の中に出血することで起こります。
動脈瘤が破れて出血すると脳の表面にあるくも膜の下にある、くも膜下腔への出血になります。
このくも膜下出血の頭痛の特徴は、突然起こることです。
そして、殆どが吐き気やおう吐を伴うという事があげられます。
そして、急にどーんとくる痛みから何日が持続します。
常に同じ時間に頭痛がはじまるということも言われています。
このような頭痛がある場合には、くも膜下出血が原因であると考えてよいでしょう。
このような頭痛があった場合には、すぐに病院を受診するようにしましょう。
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危険な頭痛の見分け方は?
脳卒中以外にも危険な病気を伴う頭痛があります。
では、危険な頭痛はどのように見分ければよいのでしょうか?
いくつかのチェックポイントをご紹介しておきましょう。
1.時間的経過
突発性の場合には、くも膜下出血や脳出血が考えられます。
徐々に痛みが増強する場合には、脳腫瘍や髄膜炎、副鼻腔炎が考えられます。
起床時から午前中に痛む場合には、頸椎症や偏頭痛、午後から夜に痛む場合には頸椎症や群発性頭痛などがあります。
2.持続時間
数秒から数分単位の場合には、頸椎症や後頭部神経痛が考えられます。
数時間単位の場合には、群発性頭痛や偏頭痛が考えられます。
数日から数週間単位の場合には、くも膜下出血や髄膜炎、副鼻腔炎が考えられます。
数か月から年単位の場合には、頚椎症や脳腫瘍が考えられます。
3.頭痛の性質
殴られたような激痛の場合は、くも膜下出血や群発性頭痛。
拍動性の場合には、片頭痛や髄膜炎。
刺すような痛みの場合には頚椎症。
締め付けられるような痛みの場合には、頚椎症や脳腫瘍。
ちりちりした違和感があったら、頚椎症。
頭重感があったら、脳腫瘍や脳出血、脳こうそく。
このようにどの時間帯に頭痛が起こるのか?
そのように痛むのか?
どのくらい持続するのか?
と言ったことによっても頭痛を見分けることができます。
自分自身の頭痛がどのような頭痛なのかわかるように頭痛が起きた時に手帳につけるなどしておくとわかりやすいでしょう。
いつもと違う頭痛は脳卒中の可能性と特徴についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、いつもと違う頭痛が脳卒中の可能性があることやその特徴についてご紹介してまいりました。
頭痛と言ってもさまざまな原因があります。
その中でも一番危険と言われているのが脳卒中です。
脳卒中が原因の頭痛の特徴をよく覚えておいて、なにか似ている部分があるようなら直ぐに専門医を受診するようにしましょう。
すこしでも早い対応が大切です。
ほかの頭痛の場合にも我慢せずに一度は医師に相談することをおすすめします。
今回の記事を参考に、自分の頭痛についてよく知るように心がけてください。