頭痛だけではない、嘔吐や下痢の症状もともなう原因は?
頭痛の症状だけでも辛いのに、頭痛とともに吐き気や嘔吐、下痢の症状が伴うことがあります。
頭痛だけならいつものこととあまり気にしたい方も、ほかの症状も併発するとちょっと気になってくるでしょう。
では、なぜ頭痛とともに嘔吐や下痢といった症状が起こることがあるのでしょうか?
今回は、気になる頭痛の症状に嘔吐や下痢の症状が伴う理由や考えられる病気についてご紹介していきましょう。
目次
頭痛とともに嘔吐や下痢の症状がでる原因は?
では、まずはなぜ頭痛と共に嘔吐や下痢の症状がでるのか、その理由からチェックしていきましょう。
実は頭痛とともに吐き気や下痢の症状が起こるのは血圧と関係している場合があります。
「高血圧ということ?」と思われる方も多いかもしれませんが、低血圧も辛い症状があります。
とくに最高血圧が90以下の場合には、血行不良で頭痛の症状だけでなく、吐き気や下痢などの症状を伴うことがあるのです。
これは、血行不良によって腸にまで影響があることが原因と考えられます。
また、自律神経のバランスが崩れることで頭痛と共に吐き気や下痢の症状が伴うことがあります。
自律神経のバランスが崩れる症状としては、自律神経失調症があります。
自律神経と言われているものですが、交感神経と副交感神経の2つがあります。
これらは、疲労やストレス、ホルモンバランスの乱れなどでバランスが崩れてしまいます。
そして、自律神経が乱れることで自律神経により働いている血管や内臓などの働きが悪くなってしまうのです。
これにより頭痛だけでなく、嘔吐や下痢といった症状が伴うことがあるのです。
頭痛とともに嘔吐や下痢の症状があるときに考えられる病気は?
それでは、ただの頭痛でない場合には、嘔吐や下痢の症状があるとどのような病気が考えられるのでしょうか?
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過敏性腸症候群
まず、一つ目に考えられるのが過敏性腸症候群です。
過敏性腸症候群は、大腸や小腸が正常に機能しないことで下痢や便秘の症状がつづくものです。
このとき、大腸や小腸だけでなく自律神経も乱れているので頭痛や吐き気といった症状が起こるのです。
この過敏性腸症候群には4つの症状があります。
1.ストレスが原因の慢性下痢型
2.おならがとまらなくなるガス型
3.腹痛や便秘、下痢などが頻繁に起こる不安定型
4.腹痛のあとに粘液が便に変わって排出される分泌型
の4つになります。
この過敏性腸症候群になると、病院で薬を処方してもらったもなかなか治らない方も少なくありません。
治らないことでよりストレスがたまり、悪循環になってしまいます。
そこで、ストレスを上手に解消できるようにリラックス方法を見つける事やタップリと睡眠をとることなどが大切になります。
ウイルス感染症
二つ目は、ウイルス感染症による頭痛です。
ウイルス感染症と一言でいってもいろいろありますが、一般的には風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどがあります。
風邪の場合には、熱は38度以下だったり、咳やくしゃみ、鼻水、喉の痛みなどがあります。
けれども、あまり頭痛が起こることはありません。
インフルエンザの場合には、38度以上で40度ぐらいの熱がでるのが一般的で、鼻水や鼻づまりよりは全身の痛みなどの症状となります。
ノロウイルスの場合には、頭痛のほかに、吐き気や下痢などの症状があります。
ですから、頭痛と共に吐き気や下痢のなどの症状がある場合には、内科で診察してもらいましょう。
急性肝炎
三つめは、急性肝炎による頭痛です。
急性肝炎は、みずおちの右側に違和感があるのが特徴です。
そこを押すと痛みを感じるでしょう。
頭痛や吐き気や下痢のほかに全身のだるさが生じて、筋肉痛などが起きる場合にはウイルスではなく急性肝炎の可能性があるのですぐに内科を受診しましょう。
偏頭痛も下痢の症状がある
偏頭痛の場合にも、下痢の症状がある人もいます。
偏頭痛で下痢の症状がでる理由ははっきりとはいていません。
とはいえ、偏頭痛持ちのひとの多くが吐き気を訴えることもあることで、神経障害が考えられるのです。
神経障害が下痢まで引き起こすということは稀ですが、そういう人もいることを知っておきましょう。
偏頭痛によって吐き気がある場合には、胃腸が弱ってしまうことがあります。
その影響で、刺激のある食べ物や消化の悪いものを受け入れられないことで、下痢になることもあるのです。
頭痛だけではない、嘔吐や下痢の症状もともなう原因についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、頭痛に嘔吐や下痢の症状が伴う原因や考えられる病気についてご紹介しました。
頭痛だけでも辛いのに、その上、嘔吐や下痢の症状がある場合にはとてもつらくて不安になることもあるでしょう。
このような症状がある時には、単なる頭痛ではなくてさまざまな病気の可能性が考えられます。
中にはウイルス感染や自律神経のバランスの乱れなどが原因となっている場合もあります。
頭痛だけでなく、嘔吐や下痢などのつらい症状がある場合には、まずは内科で相談してみるとよいでしょう。