くも膜下出血が原因の頭痛で痛い場所は?見分け方は?
頭痛といえば、緊張型頭痛や偏頭痛などの命に関わりのない一次性頭痛が一般的です。
けれども、頭痛によっては大きな病気が原因となっている可能性もあります。
いつもの頭痛だと思っていたら大変な病気が隠れていたという事は少なくないのです。
とはいえ、いつもの頭痛とはどのように違うのか見分けるのがむずかしいですよね。
今回はとくにくも膜下出血が原因の頭痛の特徴などを中心にお話していこうと思います。
ぜひ、参考になさってください。
目次
頭痛が起こる場所により違う対処法
頭痛と一言で言っても痛い場所、強さ、症状などはそれぞれ違います。
たとえば、こめかみのあたりが痛かったり、頭全体が締めつけられるように痛かったり。
頭痛はこのように起こる場所が違うので、それにより何の病気かを見分けることもできます。
頭痛は命に関わる病気が原因の可能性もあるので、どの場所だとどのような頭痛なのか知っておくことで病気の早期発見にも役立つでしょう。
くも膜下出血が原因の頭痛はどこ?
では、くも膜下出血が原因の頭痛はどこに起こるのでしょうか?
くも膜下出血が起こるのは、脳の血管が膨れて破裂してしまうことが原因です。
ですから、前兆として頭痛の症状が現れることが多いです。
この頭痛はくも膜下出血が起こる2週間~1か月前に起こることが多いと言われています。
特徴としては激しい頭痛が定期的に起こります。
とはいえ、人によっては軽い頭痛が前兆となっている場合もあります。
頭痛の強さに関わらず、頭痛の持続性が特徴と言えます。
頻繁に頭痛が起こる場合には、軽い頭痛の場合でも早めに医師に相談すると良いでしょう。
くも膜下出血が原因の頭痛はとくに後頭部で起こることが多いと言われています。
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くも膜下出血が原因の頭痛以外の症状は?
くも膜下出血が原因の頭痛が起こるのは理解できましたが、頭痛だけでは見分けがつきませんね。
では、ほかにどのような症状があるのでしょうか?
その一つに視覚の異常があります。
くも膜下出血の前兆で目に異常が出ることも多くあります。
脳にできた瘤が視神経を圧迫することで起こります。
その症状としては、物がぼやけて見えたり、いつもより暗く見えたり、めまいがしたりします。
このような症状が続く場合にもくも膜下出血の可能性があります。
そして、吐き気の症状が有る場合もあります。
脳の血管で異常が起きると、吐き気を感じて気分が悪くなることがあります。
吐気も頭痛と一緒に起こることが多いので、頻繁に頭痛が起こって吐き気も伴う場合には注意しなくてはいけません。
くも膜下出血の前兆で注意すべきこと
とくにくも膜下出血に注意しなくてはいけない人がいます。
まずは、頭痛持ちの人です。
くも膜下出血でよくある前兆をご紹介しましたが、もともと頭痛持ちの人は頻繁に頭痛が起こるのはいつものことなので変化に気づかないことも少なくありません。
でも、いつもの頭痛とは違うと感じたら医師に相談すべきです。
頭痛だけでなく、視覚の異常や吐き気などがある場合にはとくに注意して早めに医師に相談しましょう。
そして、生活習慣病がある人も注意しなくてはいけません。
高血圧や糖尿病、高脂血症などの持病がある人はくも膜下出血を発症しやすいともいわれているので注意が必要です。
ほかにも、肥満気味の人、喫煙する人なども発症しやすいと考えられます。
このような人は、頭痛の変化などを敏感に感じ取れるようにしましょう。
後頭部の頭痛はくも膜下出血以外にも
くも膜下出血が原因の頭痛は後頭部が痛いことが多いとご紹介しました。
けれども、じつは後頭部が痛い頭痛は他の病気の可能性もあります。
それが脳腫瘍です。
脳腫瘍とは頭蓋骨内にできる腫瘍のことです。
脳腫瘍の症状としても頭痛や吐き気、視覚障害があります。
ほかに、意識障害や言語障害、手足のしびれなどの症状もあります。
朝起きた時に頭痛を感じる人が多いともいわれています。
このような症状が有る場合には、すぐに脳外科での検査を受けましょう。
脳腫瘍は早期発見が大切になります。
とくに悪性腫瘍の場合には生存率が低いので早めに発見することが何よりも大切になります。
くも膜下出血が原因の頭痛で痛い場所と見分け方についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、くも膜下出血が原因の頭痛で痛い場所や見分け方などについてご紹介しました。
くも膜下出血が原因の頭痛は、一般的に後頭部が痛いと感じることが多いと言われています。
そして、前兆としては頭痛以外にも吐き気や視覚障害も伴うことがあります。
くも膜下出血も早めに気づくことで対処がし易くなるので、いつもと違うと感じる症状が有る場合には医師に相談しましょう。
また、同じような痛みで脳腫瘍の可能性もありますので、早めの発見が大切になります。
いつも自分の身体の変化を感じて、気になることがあれば早めに病院を受診することで少しでも早く適切な処置が受けられます。