群発頭痛って普通の頭痛とは何が違うの?対処法は?

頭痛持ちという人は多くいますが、その多くが偏頭痛や緊張型頭痛である場合が多いです。

でも、頭痛にもいろいろなタイプがあるのはご存知でしょう。

中でもひどい頭痛といったイメージがあるのが群発頭痛です。

あまり聞きなれない名前なのでご存知ない方も少なくないと思います。

今回は、その群発頭痛について、普通の頭痛との違いや対処法についてご紹介していこうと思います。

目次

群発頭痛とはどのような頭痛?

群発頭痛は、緊張型頭痛や偏頭痛と比べて患者数が少ないと言われています。

そのせいで、あまりご存知ない方も多いでしょう。

群発頭痛は、名前の通りある時期に集中して起こる頭痛であることからこの名前がつけられたそうです。

その時期は人によって違うのですが、春先や秋の季節の変わり目に頭痛が起こるなど時期が特定されています。

そして、一度痛みが現れると毎日のように頭痛が起こるようになります。

さらに、痛みは一定期間続きます。

その期間は、だいたい1か月から2か月が多いようです。

そして、その後、半年から2,3年時間を空けて再発します。

頭痛が起こっている時期の事を群発期と言います。

この群発期以外は、頭痛はまったく起こりません。

この群発頭痛は、20代~40代の男性に多くて女性の4,5倍ともいわれています。

群発頭痛の特徴は?

それでは、群発頭痛にはどのような特徴があるのでしょうか?

よく言われるのが目がえぐられる様な痛みがあったり、きりでササれたような痛みがあろうということです。

つまりは、耐えられな程の痛みがあるということでしょう。

群発頭痛のいくつかの特徴をまとめてご紹介しておきましょう。

まずは頻度です。

1~2か月間集中してほぼ毎日起こります。

そして、痛む場所は、頭の片側が必ず痛みますが片側だけ目の奥や周囲にも痛みが有ったり、上顎の周りなどに痛みが広がります。

傷み方は、目の奥がえぐられる様な痛みで痛みでじっとしていられないほどです。

その後の経過としては、1日に1,2回頭痛が起こって1度の痛みは15分から3時間ほど継続します。

毎日ほぼ同じ時間に痛むことが多いでしょう。

痛みは動くとやわらぎますが目の充血や涙、鼻水などの症状を伴うこともあります。

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なぜ群発頭痛になるのか?

実は群発頭痛の原因はまだはっきりとはわかっていません。

群発頭痛のメカニズムはわかっていなくても頭部の血管が拡張することが何らかのかかわりを持っていると考えられています。

目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすので、目の奥が痛いと言われています。

さらに、血管を取り巻いている涙腺のはたらきや瞳孔の大きさをコントロールする自律神経が刺激されることで涙が出たりします。

群発頭痛はアルコールが誘因になることも考えられています。

とくに飲酒後40分から1時間ほどたつと発作が起こることが多いと言われています。

群発期になるとお酒を飲むことでほぼ100%群発頭痛が起こるので、いくらお酒が好きな人でも群発期にはいったら飲酒は控えるようにしましょう。

また、たばこや気圧の急激な変化などもなんらかの関係があるとされています。

群発頭痛ってどのように予防できるの?

それでは、群発頭痛はどのように予防することができるのでしょうか?

幾つかの方法があるのでご紹介しておきましょう。

薬物療法

ひとつめは、薬物療法です。

群発頭痛は上でもご紹介したように群発期に入るといつもほぼ同じ時刻に痛みが起こります。

とくに明け方が多いと言われています。

このように発作の時期が分かっているので、寝る前に薬を飲むことで睡眠中の頭痛を予防することができます。

ほかにも、いろいろな薬が医師によって処方されるでしょう。

日常生活の改善

二つめは、日常生活の改善です。

日常生活の中でも、頭痛を誘発すると考えられているものを取り除くことが大切です。

たとえば、群発頭痛を誘発すると言われる飲酒やたばこです。

群発期間はお酒もたばこも控えるように心がけましょう。

もちろん、群発時期を過ぎればお酒を飲んでも頭痛になることはありませんので上手にコントロールすることが大切になります。

さらに急激な気圧の変化にも気をつけなくてはいけないので、気圧が変わる登山や飛行機に乗る時などは事前に医師に相談してみるとよいでしょう。

群発頭痛って普通の頭痛との違いと対処法についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、群発頭痛がほかの頭痛とはどのような違いがあるのかについてご紹介してまいりました。

やはり一番の違いは痛みでしょう。

群発頭痛では耐えられないほどの痛みが続くといいますから生活に支障をきたしてしまいます。

自分の頭痛が群発頭痛とわかったら早めの予防と対処で少しでも快適に過ごせるように気をつけましょう。

また、自己判断せずにわからないことは専門医に相談するようにしましょう。